コロナ禍以降はリモートワークを採用する企業も増加したため、自宅やコワーキングスペースでのテレワークが増えた方も多いのではないでしょうか。
ただ、1人作業になるとついつい集中が途切れてしまって作業が進まない……。
そんな悩みを抱える方もいるかもしれません。
作業になかなか集中できない場合は、作業中に BGM を流すのも一つの方法です。しかし、音楽のジャンルもさまざまあるので、PC 作業やリモートワークに集中できる BGM のテイストを知りたい方もいるでしょう。
そこで本記事では、PC 作業やリモートワークに集中できる BGM を紹介します。
「作業に集中したいとき」「単純作業をスピーディーにこなしたいとき」など、シーン別にあう BGM を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
「テレワークは集中できない」と感じる方は9割超
「テレワークは集中できない」と感じる方は「自分には集中力がなくて……」と落ち込んでしまうかもしれません。
しかし、テレワークに集中できない方はあなただけではありません。株式会社ネクストレベルが運営する「縁結び大学」の調査によれば、「テレワーク中に集中力が切れた経験がある」と答えた人は、回答者全体の97.7%に上るそうです。
1人作業はどうしても集中力が切れてしまうものなのです。「人の目がないからついついサボってしまう」「周りにゲームやマンガなどの誘惑が多い」「同居人やペットがいて気が散ってしまう」など、さまざまな原因が考えられます。
その場合、1人作業に集中するためには何らかの対策が必要になります。「自宅に専用の作業スペースを確保する」などの対策も効果的ですが、環境や予算の問題から実現が難しい方もいるでしょう。
作業中に BGM を流すことは「集中を高める」ために最も簡単にできる対策です。YouTube やサブスクリプションサービスを活用すれば無料、もしくは低コストで実現可能なので、テレワークが多い方やノマドワーカーは、作業用の BGM にこだわってみるとよいでしょう。
作業 BGM は集中力向上やストレス軽減に効果的
作業中の BGM には集中力を高めて作業効率を向上させたり、ストレスを軽減して心理的な安定感を得られたりと、さまざまなメリットがあります。
作業に集中するためにおすすめの BGM は、歌詞のないインストゥルメンタルの音楽です。歌詞があると言語処理に脳を使用してしまうので、インストゥルメンタルの方が集中を保ちやすくなります。
歌詞がある音楽で好きな曲がある場合は、作業前や作業初めにモチベーションを上げるために聴くとよいでしょう。
ゆったりとしたテンポのリラックスできる音楽は心理的ストレスを軽減し、作業中の快適さを向上させます。一方で、アップテンポの音楽は脳が興奮するため、作業意欲を促進させる効果があるでしょう。
また、BGM にはマスキング効果という、周囲の雑音を覆い隠して集中力を高める効果があります。無音状態では些細な環境音が気になり集中力を阻害してしまうケースが多いのですが、適切な BGM を流すと雑音をかき消せるため作業に集中しやすくなるでしょう。
シーンごとにおすすめな BGM の紹介
作業中の BGM は、シーンによって向いている音楽ジャンルが異なります。
シーンごとにおすすめの BGM のテイストを確認しておきましょう。
集中したいときにおすすめの BGM
集中力を高めたいときの BGM には、クラシックやジャズがおすすめです。
作業に没頭したいときは、展開が大きく動くような BGM だと意識が曲にそれてしまうので向いていません。
聴き流しやすく心地のよいジャンルの音楽は、集中力を保ちながらリラックス効果も期待できます。
クラシックの中でもバロック音楽は単純な構成の楽曲が多いため、集中力を要する作業の BGM におすすめです。落ち着いた曲調のジャズは、作業に没頭しやすい空間を作り出すでしょう。
クリエイティブな作業におすすめの BGM
一般的に作業 BGM には歌詞がないインストゥルメンタルの音楽が適していますが、クリエイティブな作業の BGM としては歌詞がある曲の方が効果的な場合があります。
新しい発想やアイディアを生み出す必要があるときに、音楽に込められている言葉やフレーズからインスピレーションが湧く可能性もあるでしょう。
大胆な発想や前向きなアイディアが求められる場合はロックやポップス、物語の執筆や詩の作成などで繊細な心情を思案する際はバラードなど、求められるクリエイティブによって曲のジャンルをチョイスするとよいですね。
単調な作業におすすめの BGM
たまってしまった領収書の整理や事務処理といった比較的シンプルな作業の場合は、モチベーションを保ちながら作業スピードが自然と上がるような音楽が適しています。
ポップミュージックやエレクトロニック・ダンスミュージック(EDM)、アンビエント音楽はリズミカルでテンポがよいため、作業ペースを保つのに役立つでしょう。
また、BGM の音楽のテンポと作業スピードには相関関係があり、認知的負荷量が低い作業の場合は BGM のテンポが速くなると作業スピードも上がることが、実験結果でも示されています。
繰り返し作業や身体活動を伴う単純作業などは BPM 120以上の BGM を流すと、作業効率をアップさせられるでしょう。
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作業中の BGM 音量は日常の環境音と同等くらいに
作業中の BGM の音量は、日常の環境音と同じくらいに設定するとよいでしょう。風の音やエアコンの音くらいの音量だと、集中を妨げることなく周囲の雑音をカバーできます。
作業に集中すると BGM が自然と聴こえなくなるくらいの音量だと、作業に没頭しやすくなるはずです。
気が散らないように、音量が一定で変化が少ない音楽だとなおよいですね。
まとめ
テレワークや1人作業では集中力を継続させるのは難しいため、セルフコントロールが大切になります。
作業中の BGM 選びは低コストで簡単にできる対策なので、作業に集中できないと悩んでいる方はぜひ取り入れてみましょう。
進めたい作業によって BGM のテイストを変化させると、さらに効果的です。
「今日の作業 BGM は何にしようかな」と考える時間も楽しいかもしれませんね。
参考サイト:
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著者プロフィール
TAKUTO SHIOYA
高校卒業後、音楽の専門学校で作曲・編曲を学ぶ。複数のバンド活動を経て2016年からソロで弾き語り活動を開始。ハイエースで10日間車中泊をしながら中国・四国地方ツアーをおこなったりと、現在も精力的にライブ活動中。大手メディアの Web ライター兼編集者としての顔も持ち、新潟、静岡、神奈川、埼玉、沖縄など移住拠点を定期的に移しながら、日々感じたことを記事にしている。
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