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執筆者の写真SIJIHIVE Team

コロナ・エフェクトで瞑想はこう「変わった」

更新日:2021年2月19日


瞑想というと、どのようなイメージが思い浮かびますか?


今でこそ、世界的な「マインドフルネス」ブームの影響もあり、欧米の IT 企業などでは社員が自由に参加できる瞑想セッションを提供する企業も現れ、だんだんと一般にも浸透しつつあるようです。


とはいえ、つい最近までは「瞑想」というと、なんとなく宗教を連想したり、特殊な人々が行う「なんだかよくわからないあやしげな行為」と思われていたり・・・。はたまた、場合によっては、「ヨギー(ヨガを修練する人)」や「仙人」のような一般人の生活とはかけはなれた人がする行為と思われていたり。


私自身は、インドでヨガインストラクターの資格取得に向けて、アシュラムで毎日朝晩ヨガと瞑想を続けていた時期がありました。そして、そのすばらしい効果を心身を通して実感したこともあり、「瞑想」とは、心身のバランスを取るための効果的かつシンプルな習慣だと感じています。

私たちの脳は恐れや不安といった感情に向きやすいつくりになっています。瞑想を行うことで脳の感情を司る部分の機能をリセットし、ストレスや不安、うつなどの症状を改善することができるといわれています。



#STAYHOME で変わったもの


昨今、コロナ危機で世界中の人々が「Stay at Home」を余儀なくされる中、瞑想に対する人々の受け止め方にも変化がみられるようです。特に欧米では、この「瞑想」を muse (*1) など、スマートフォンや対応端末を通して気軽に生活に取り入れようとする人々が増えつつあるとか。さらに、muse ユーザ間では Zoom を利用した「瞑想コンペ」も開催されたそう。参加者の心が穏やかになると鳥のさえずりが聞こえ、その数でスコアを競うというものです。

少し前では全く考えられなかったことですが、このようにゲーム感覚で気軽に、「瞑想」を生活に取り入れる人が増えているようです。

在宅時間が増えると同時に思い切り身体を動かせる機会は幾分減ってしまいましたが、その裏でハイテク技術を活用したスポーツがこのように進化を遂げているのです。


私自身、インドでの在住経験を通して生活の一部となった、ヨガや「瞑想」は、一人で自分自身と向き合う大切な時間。そしてそれは、心身の浄化と再生に非常に効果的な時間だと感じています。


ただし、瞑想への入口は人によって様々です。まずは「瞑想が自分の心と体(特に「こころ」)にどのような効果をもたらすのか」を体験しはじめた人が増えつつあるのは、この「新コロナ」の影響と恩恵でもあり、とても嬉しいことだと思っています。



瞑想は「心身のバランスを取り戻す」ための営み


インド出身の医学博士、心と体の医学およびウェルビーイング分野における世界的な第一人者であるディーパック・チョプラ氏 (*2) は、「コロナ危機」により世界中の人々が不安や恐れを抱える今こそ、「瞑想」や「ヨガ」が人々のストレスを軽減し、さらに体の免疫力を高めると言います。そして何よりも、日々の暮らしの中で、たとえ小さなことでも、Joy(喜び)を見つけることが大切だと説いています。


私自身、ヨガや瞑想を通して感じることですが、不思議なことに、ヨガや瞑想を実践する人たちは、顔つきがよくなり、雰囲気が変わってきます。どこかすっきりと、そしてエネルギーに満たされるように見えるのです。そうした変化が起きはじめると、今まで目に入ってはいたけれど、見過ごしていた又は見えていなかった、小さな喜びや幸せに気が付きやすくなります。


コロナの影響により、家で過ごす時間が増えたこの時期、まずは一日少しの時間から「瞑想」を生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか?


どんな瞑想が自分に合っているか、それは人それぞれだと思いますが、たとえ 5 分でも一人になる時間を見つけ、目を軽く閉じ、ゆっくりと呼吸をしながら自分自身と向き合う時間を見つけてみませんか。

インストラクターの声に導かれながら心を整えていく誘導型の瞑想(このような音源がたくさんあります)にトライしてみたり、YouTube などで静かな音楽を聴きながら行うのもいいですね。

瞑想は基本的に座位(床に直接座る)で行います。座骨から頭頂まで通っているチャクラをまっすぐ天に向け、エネルギーの通り道のバランスを整えるためです。

あぐらが難しい方は、椅子に深く腰をかけて行います。寝る姿勢の方がリラックスできる、という方もいらっしゃるかもしれませんが、横になった状態の瞑想は「休憩」を目的とする場合であればお勧めです。

横になった状態で瞑想すると、眠気が誘発されるためです…



「瞑想」ー

それは決して難しいことではなく、自分の内面と向き合う時間。

いつも手にしているスマホや、気になるコロナのニュースやテレビから少し離れて、自分の内面と向き合う時間。


私たちは、一日のほとんどの時間を外の世界の情報にコントロールされています。特にこの「新コロナ危機」においては、毎日のニュースや SNS、テレビやインターネットを通して、頭が処理しきれないほどのたくさんの情報が脳内に次々と放り込まれている状態です。


川も流れが滞ると、水が濁ってしまいますね。そしてその状態が続けば、「ドブ川」になることもあります。私たち人間の「こころ」や「あたまの中」もこれと全く同じです。


瞑想は、情報過多やストレス、不安でパンパンの状態となった「あたま」や「こころ」をすっきりと流して、さらに整理してくれる効果もあります。そして、これらがすっきりすると、不思議と色々な神経や私たち人間が本来持っている心身のさまざまな機能が働きやすくなるのです。


難しく考えずに、まずリセットする時間を取ってみることからはじめてみませんか?



*1:脳波の状態が分かる「muse」

初代「muse」は、ヘッドセットを頭に装着することで、自分の脳波をリアルタイムで測定できるというもの。 専用のスマホアプリと連携することで、環境音や瞑想時間を設定することが可能。 リラックスし、深い瞑想状態になると、環境音が鳥の鳴き声に変わる。


*2: ディーパック・チョプラ (Dr. Deepak Chopra)

医学博士。

心と体の医学およびウェルビーイング分野における世界的な第一人者。89 冊にのぼる著書の多くがベストセラーで 35 ヶ国に翻訳され、発行部数は 2000 万部を超えている。


内分泌科専攻、米国内科医師会フェロー(特別研究員)、米国内分泌科医協会メンバー、ケロッグ経営大学院の非常勤講師。

コロンビア大学・経営大学院の著名な経営学者で、ギャラップ社上席研究員でもある。

ハーバード大学医学大学院主催の内科最新情報を学ぶ年中行事で 10 年以上講師を務めている。

1996 年にカリフォルニアで「ウェルビーイングのためのチョプラセンター」を設立することによって西洋の医学と東洋の伝統的な自然のヒーリングを統合させた癒しの手法を確立した。



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著者プロフィール

LiLi

子供の頃から、人間が本来持っている自然治癒力や、西洋医学で処方される薬に頼らない、東洋医学、自然療法などに興味を持ち始める。

インド在住経験を通して、インド伝統ヨガや瞑想、アーユルヴェーダを学ぶ。

現在は、通翻訳業兼、インド政府認定ヨガインストラクターとして活動中。


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