top of page
執筆者の写真SIJIHIVE Team

【現役ナレーターが語る!】無理なく、印象良く話すコツ:基本編

更新日:4月14日


ナレーター用のマイクとキラキラしている背景

こんにちは、ナレーター兼、英日翻訳者、フラ講師の板羽柚佳です。


ナレーターとしてのキャリアは26年。

最近では、そのキャリアを生かし、現役ナレーター兼英日翻訳者として海外案件の獲得に奮闘するナレーターさんたちのサポートや人前で話すことの多い会社経営者の方々へ

話し方やコミュニケーション術のレクチャーなどもしています。


長らく話すことを生業としてきましたが、実はプライベートは極度の人見知り。

誰かと話すくらいなら、静かに家で絵を描いているほうがいい。

そんな子供時代でした。


今でこそ、スマホのおかげで時間や自分が道に迷っても

自分が今どこにいるのかを確認することが容易にできますが、

そんな便利なものがない若いころ(数十年前)は、

お店で買い物をしている際に、

今、何時なのか知りたくてもお店の人に聞くことができず、

時計があるところを捜しまわったり、迷子になったと気づいても、

そこがどこなのかと通りを歩く人、誰にも聞くことができず、

ひとり途方に暮れたりという経験をたくさんしてきました…。 


このままではまずい!

と一念発起し、人見知りでありながらも円滑なコミュニケーションを

取る訓練をコツコツと実施してきた結果、

生き馬の目を抜く世界と言われる芸能界に身を置くこととなり、

果ては効果的なコミュニケーションのコツを人に教えたりする立場になりました。


翻訳者さんの中には、話すことがあまりお得意でない方がおられるようです。

少しでもお役に立てたら…そんな思いを込め、

今回は、少し変えるだけで話し方の印象がグッと良くなる秘訣をシェアします。



声を笑わせる(口角を上げる)


綺麗な歯と笑顔

一生懸命話そうとすると、

眉間にしわが寄ってしまったり、口がとんがってきたり、

への字に下がってきたりして、滑舌が悪くなったり、

声がこもってしまったりして、暗い印象やとっつきにくい印象を与えてしまいます。


一生懸命話そうとすればするほど、逆効果となってしまっているのです。

では、どうすればいいのか?


話す前に意識的に笑顔を作ってみてください。


口角を上げて発声をすると、不思議なことに、自然と明るい声が出るのです。

これをわたしは「声を笑わせる」と表現しています。

もちろん見た目も笑顔ですから、与える全印象は全体的に良くなります。


すぐにできないという方は、

鏡に向かって笑顔を作る練習から始めてみてはいかがでしょう。


朝起きて、鏡の中の自分に向かって笑顔で話しかけてみると、

素敵な一日がスタートできて一石二鳥ですよ。


以前、コミュニケーショントレーニングで「ビジネスミーティングでそんなヘラヘラできませんよ」、と言っておられた経営者の方がおられましたが、

逆の立場から想像してみてください。

への字に曲がった口で、しかめっ面をしている人と、口角が上がり目じりもすこし下がり気味の人、どちらなら話しやすそうだと思いますか?


答えは簡単ですね。


「声を笑わせる」だけで印象が良くなり、人も引き寄せることができるのです。

また、この口角を上げる話し方は滑舌を改善する絶好の方法です。


ナレーター泣かせで有名な「きゃりーぱみゅぱみゅ」さん。

試しに、彼女の名前を、口を尖らせた状態と口角を上げた状態で言ってみてください。

その違いに驚くこと間違いなしです(笑)


是非、一度、ご家族、お知り合いやお仲間、同僚の方々がおられる場所で

ご自身の声を笑わせてみてください。


いつになく会話が続いたり、思いがけず相談を受けたりと、

その効果を実感していただけるかと思います。



お口ポカンはもったいない?(鼻呼吸を意識する)


唖然とする猫

長らくのマスク生活で鼻での呼吸が苦しく、

無意識に口呼吸になってしまっている人が増えているようです。


口呼吸をしながら話すと、つまり口がずっと開いた状態で話すことになりますので、

常に空気が口から漏れ出て、発声が弱い状態となっています。

加えて、肺の奥に空気を入れることをしない、

つまり呼吸が浅い状態となっていますので、酸素もしっかり取り入れることができませんし、かつ、発声も安定せず、相手に不安定な印象を与えがちです。


加えて、「ん(m)」や「ま行」の発音がきちんとできなくなっているので、ややだらしない話し方の印象を与えている可能性が高くなります。


「本、案件、水準」など最後に「ん」がつく言葉を言う際はしっかり口を閉じて話ことをこころがけてみてください。

意識的に口を閉じるようにすれば、自然と鼻呼吸へと戻っていきますが、

加えて、鼻からしっかり息を吸うことに意識を向けると、腹式呼吸になりますので、

もっとしっかりとした声で話せるようになります。

また口呼吸は万病のもととも言われています。


これを機会に是非、お口ポカンを改善して酸素もしっかり取り入れられて、

しっかりとした発声で信頼を得られる話し方に意識してみてください。



まとめ(コツコツ改善していく)


良い印象を与えるには、まず、明るくしっかりとした声で話すことが基本となります。

それは基本的な声質が低音であっても変わりません。


今回お伝えしたコツはわたくしが25年以上話す仕事をしてきて、

本当に大切だと感じている、基本中の基本です。


ここを押さえるだけでぐっと印象が変わりますので、

ピンっときたかたは、是非、お試しください。


その他にも目を使って印象をよくする方法やあるテクニックを使うだけで、

劇的に伝えたいことが伝わる人になるコツなど、

まだまだお伝えしたことはたくさんあるのですが、今回はここまでです。


まずは「声を笑わせる」ことと「鼻呼吸(腹式呼吸)」に意識を向けてみてください。


いよいよ、マスクを外して話す機会が増えてきます。

笑顔で明るい声で素敵な人たちと繋がっていけますように♪



=========================================

著者プロフィール


YUKA ITAHA


テレビラジオ業界でナレーターとして25年、フラ教室主宰15年とエンタメ業界一筋で生きてきたが、コロナ禍をきっかけに長年の夢だった翻訳業務を開始。

ハワイへは年に数回渡航。日々変化していく生きた英語に触れながら、

異文化間の思考の違いや取り組み方の違いを肌で感じ、

その違いを相互理解しながら埋めていくための一助となるべく、目下、邁進中。


閲覧数:50回0件のコメント

Comments


bottom of page