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小学校でも常識?サステナビリティと SDGs とは:その違いと企業にとっての意義を考察


植物が生えている地球に模した石を土の上で包み込む手

こんにちは。現在、子育てに奮闘中の PUA LEA です。

子育てをしていると、子供たちの中で流行っている音楽やアニメ、さまざまな変わった遊びなどに触れることができ、毎日が発見や驚きでいっぱいです。


中でも、最近驚いたのは子供たちの中で「サステナビリティ」と「SDGs」という言葉が日常的に飛び交っていること。


小学校の授業参観に行くと、校舎の壁などにサステナビリティや SDGs の説明、企業や地域の取り組みの紹介が掲示されていたり、子供たちが行っている取り組みなどが至る所に紹介されています。SDGs やサステナビリティについての授業も行われているようです。


さて、サステナビリティ、SDGs…どちらも最近よく目にするワードですが、企業の経営目標だけでなく上記で述べたように、保育園や学校などの早期教育でも次第に取り入れられるようになっています。



ハッピーセットで募金!実生活にも生きるリアルな SDGs ストーリー


トレーの上のハンバーガーとポテトとドリンク

さて、皆さんは現代の子供たちがどのようにサステナビリティや SDGs の教育を受け、その内容がどれくらい浸透しているかご存じですか?


あまりイメージが湧かない方も多いかと思います。

私もその一人でした。ですが、今ではサステナビリティや SDGs についての授業が保育園や小学校から取り入れられており、ニュースなどで目にする頻度も高いため、子供たちの間でも「社会や環境を大切にする」という考え方はかなり浸透しているようです。


私がそう感じるきっかけとなった実生活上でのストーリーを、以下で少しご紹介します。


【ストーリー1】ハッピーセットで募金


ある有名企業の社長の娘さんが、お父さんの帰りを待って、マクドナルドのハッピーセットを買うように急かしたのです。その理由を娘に訊ねると、「夜8時までに買わないと、募金ができないから(*1)」と言ったそうです。お父さんはこれを聞いてびっくり。


その娘さんは、小学校から SDGs のマインドを授業として学んでいるため、しっかりと理解し、行動に移すことができたのかもしれません。


*1:ご本人談。地域により24時間営業でない店舗もあり、営業時間が異なります。


【ストーリー2】知識レベル高すぎ!高校生の発表内容


また、とある有名大学の教授が、高校生のサステナビリティや SDGs に関する発表を傍聴しに行った際、本当に驚くほどサステナビリティや SDGs への意識が高い発表がされたそうです。


これに限らず、武蔵野大学サステナビリティ学科が開催する「高校生 SDGs/サステナビリティコンテスト2024」、全国規模で SDGs のアクションアイデアを発表し合う「SDGs QUEST みらい甲子園」など、最近では若年層を対象にしてさまざまな取り組みが行われています。


このように現代の子供たちは、サステナビリティや SDGs について小さい頃からしっかりと教育を受けており、持続可能な価値観を身につけています。お金を「何に」使うのか、という価値観にも変化があり、彼らは今ある限りのある資源や環境への配慮、社会的責任を重視し、企業の取り組みにも敏感です。


Z 世代といわれるこの世代の子供たちの間では、「自分の力で社会課題に取り組む企業で働きたい」と考える傾向も強まっているようです。企業がサステナビリティを実践し、SDGs に貢献している姿勢を示すことが、人材確保と企業成長に不可欠であるということがわかります。


ところで、私には現在小学校の娘がおります。その娘から「サステナビリティと SDGs の違いって何?」と尋ねられた時は「娘からそんな言葉が出てくるとは!」と驚いたのと同時に、その具体的な違いについて頭を悩ませたことを今でも覚えています。皆さんはいかがでしょうか?


そこで今回のブログでは、実際にアクションを起こす前に知っておきたい「サステナビリティと SDGs の違い」について解説します。



サステナビリティとSDGsの概念


水面の上の緑の植物から生えている葉の生い茂った木

サステナビリティと SDGs。両方とも「持続可能な未来を目指す」という共通の概念を持っているため、しばしば混同されてしまいますよね。まず、それぞれの意味をクリアにしておきましょう。


サステナビリティとは


サステナビリティ(Sustainability)とは、「持続可能性」を意味します。地球環境や人間社会の持続可能性を示す概念として用いられており、経済的な成長と社会的・環境的な持続可能性を両立させることを目指しています。


ここでワンポイント

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持続可能性に関わる3つの英単語


Sustain:「〜を維持する」または「〜を持続させる」という意味を持つ英単語。何かを一定の状態やレベルで保つことを指す。たとえば、「生態系を維持する」や「経済成長を持続させる」などの文脈で使われる。


Sustainable:「持続可能な」という意味を持つ形容詞で、何かが長期間にわたって続けられる、または維持できる状態を指す。


Sustainability:「持続可能性」という意味を持つ名詞で、特に環境、社会、経済の三つの側面(これらを「三つの柱」ともいう)がバランス良く発展し続けることができる状態を指す。持続可能性が高いとは、その活動やプロセスが長期間にわたって続けられ、未来の世代にも影響を与えないということである。

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たとえば、企業がサステナビリティを実現するためには、製品のライフサイクル全体(原材料の採取、製品の製造、配送、使用、環境を考えた廃棄またはリサイクルなど)にわたる環境への影響を考慮することが不可欠です。将来の世代のための地球環境や資源を守り、今の状態が持続できるように事業を計画・遂行する必要があります。


SDGs とは


一方で、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に国連で採択された、2030年までの国際的な目標です。これらの目標は、地球上の誰一人として取り残さない「より良い世界」を2030年までに実現するためのものです。


SDGs は、「持続可能な開発」という概念に基づいています。ここで述べている「開発」とは、すべての人が安心して暮らし、自分の能力を十分に発揮しながら満足して暮らせるようにするための社会的な発展を実現することを指します。


「持続可能な」(Sustainable)は上記で述べたサステナビリティの概念でもあり、SDGs はサステナビリティと切っても切れない関係にあります。 



サステナビリティと SDGs の違い


緑の植物が生えている土の上に置かれた4色の積木

サステナビリティと SDGs の定義について理解したところで、次に両者の違いについて考えてみましょう。


サステナビリティ:「社会・環境の持続可能性と経済の成長を目指す考え方や活動」
SDGs:「そのために何をすべきかをより具体的に示したもの」

SDGs はサステナビリティを具体化したものであり、行動に移すためのフレームワークであるともいえます。


具体的な例として、SDGs の目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」で考えてみましょう。この掲げている目標はサステナビリティの概念に基づいた考え方です。


企業がこの目標を達成するためには、以下のような取り組みが考えられます。


  • 再生可能エネルギーの利用を増やす

  • エネルギー効率の高い製品やサービスを開発・提供する

  • エネルギー消費を削減するための社内プログラムを実施する


上記のような施策は、社会と環境の持続可能性を追求しつつ、経済的な成長も目指すサステナビリティの考え方を具体的な行動に変えることができ、すべて SDGs のフレームワークの中で実施可能です。このように、SDGs はサステナビリティを具体的な行動に移すための「道しるべ」となってくれています。



子供たちと企業の未来


サステナビリティと SDGs は、どちらも持続可能な未来を目指す重要な概念です。

どちらも、それぞれ異なる焦点とアプローチを持っており、どちらかが欠けてしまってもいけない相互関係にあります。


これからの未来を担う子供たちが幸せに暮らしていけるようにするためには、現代社会を支える私たち(=働き手世代、親世代)がもっと今後の社会環境に意識を向け、積極的なアクションを起こしていく必要があるでしょう。サステナビリティ、SDGs を自分たちの組織やコミュニティでどのように活用できるかを考えてみると、今ある資源や地球環境を未来に残せるかもしれません。


著者である私自身も SDGs の「誰一人取り残さない」という目標に共感し、女性の活躍をサポートする活動を行っています。

女性支援を行うことで、むしろ自分の方がさまざまな面で、共感してくださっている方々からサポートを受けていることに気づかされます。


ぜひ、周りの人や資源、環境に目を向けて、たとえば「物のリユースやリサイクルを心がける」など、未来、そして未来の世代のために、小さなことからでも取り組んでみませんか?きっと、ご自身の心が豊かになっていくことを実感していただけると思います。

 

サステナビリティや SDGs への取り組みは、現代企業の長期的な成功にとって不可欠です。それはいわば、地球と社会のために皆で一体となって取り組む「共感を生むビジネス」です。


弊社もこの考え方に共感し、社会的・環境的な価値を創出しながら、ビジネスを成長させていくことを目指しています。こうした取り組みに興味がある企業様、ESG 経営を目指す企業様はぜひ、今後何かの形でご縁をいただければ幸いです。


ご質問やご意見がありましたら、お気軽にお問い合わせください。


参考サイト:

朝日新聞 SDGs ACTION!

sustainable(サステイナブル)とsustainability(サステイナビリティ)の意味と使い方


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著者プロフィール


PUA LEA


1992年福岡生まれ、福岡育ち。幼少期はミュージカルや絵画などアーティスティックな活動に没頭。高校卒業後は、観光・飲食業に興味を持ち、ハワイの短期大学で観光業を専攻し卒業。現在は飲食やインバウンド観光業へ特化した SNS マーケティングを行う。シングルマザーで子育て奮闘中。自身の経験を活かした女性キャリア支援も行っている。


ニックネームの PUA はハワイの言葉で花、LEA は幸福の意味。


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