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執筆者の写真SIJIHIVE Team

ショートスリーパーは健康?質の高い睡眠をとる秘訣

更新日:2021年3月31日


皆さんは毎日どのくらい寝ておられますか?


睡眠時間に関しては、アメリカではカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが 110 万人を対象に、日本では名古屋大学が男女 10 万人を対象にそれぞれ大規模な調査を行っています。結果として最も死亡率が低かったのは睡眠時間 7 時間(6.5~7.5 時間)の人でした。



理想の睡眠時間は「7 時間」ー 頭では分かっていても毎日納期と戦い続けている方々にとっては「もう少し減らせない?」というのが正直な気持ちではないでしょうか?


ただ睡眠を削ることで健康を損なうのは避けたいし、睡眠に求めるのは、「時間は短く、質は高く」ではないかと思います。

そこで気になるのは「ショートスリーパー」と呼ばれる人たち。今回は時間は短くても、質の高い睡眠が可能な人たちに注目します。




そもそも、ショートスリーパーとは


「ショートスリーパー」とは、短い睡眠時間でも元気に活動できる人のことをいいます。彼らは、一般的に必要とされている 7~8 時間以下の睡眠、つまり 4~6 時間の睡眠でも日中眠くならずに、集中して仕事ができるのです。かのナポレオンやエジソンも、ショートスリーパーの代表として知られています。


睡眠時間が少なくても良いのなら、その分仕事ができる時間も増えるということになります。毎日「時間が足りない!」という方はショートスリーパーに憧れてしまうかもしれませんが、専門家によると努力次第でショートスリーパーになれる訳ではなさそうです。


実は、どのくらいの睡眠が必要かは遺伝にかなり依存していると言われており、ショートスリーパーは人口の 1%未満にも満たないとのことなのです。




ショートスリーパーには誰でもなれる?


では、自分がこの部類かどうかを見極めるにはどうしたら良いのでしょうか?


方法は簡単です。余計な音や光が入らない心地よい環境で目覚ましをかけずにベッドにもぐりこみ、自然に目が覚めるまでの時間を計測すれば OK。

ショートスリーパーなら 4~6 時間で気持ちよく目が覚めて、すぐに活動を始めることができます。でも、残念ながらあなたがショートスリーパーでないとしたら、二度寝を含めて 8 時間以上寝てしまうでしょう。


では、自分がショートスリーパーでないと分かった場合、夜は 7~8 時間の睡眠時間を確保するしかないのでしょうか?もし、それができるのなら、そうしましょう。ジェフ・ベソスもビル・ゲイツも 7 時間しっかり寝ていますが、日中起きている間は生産的な働き方をして、とてつもない成果をあげています。

彼らのような働き方はできないとしても、ショートスリーパーでない人間が睡眠時間を削ったところで多くのことを成し遂げられる訳ではないと腹をくくりましょう。



ただ、問題は仕事の納期に終われている場合、毎日同じ時間に床につくのが難しいということです。朝起きる時間はずらせないため、結果として睡眠時間はどうしても短くなってしまうということに。その場合はどうしたら良いのでしょうか?


先に例として挙げたショートスリーパーの代表格であるナポレオンやエジソンの場合、確かに夜の睡眠は 3、4 時間だったようですが、昼寝や居眠りによって足りない睡眠を補っていたとも言われています。つまり、彼らは生まれながらのショートスリーパーではなかったものの、昼寝によって睡眠の質をカバーしていたということになります。



スーパーパワーは「パワーナップ」で補う


もし夜に十分な睡眠を取ることができなければ、おすすめはパワーナップ(積極的睡眠)です。

ある実験では、昼の 26 分のパワーナップで認知能力が 34%、注意力が 54% も向上したという結果があります。パワーナップには夜の睡眠の 3 倍の効果があると言われているため、夜の睡眠が 1 時間足りなければ、20 分のパワーナップで仕事のパフォーマンスを回復できるかもしれません。


昼間のパワーナップが質の高い睡眠をもたらすのは、入眠してから 20 分ほどで脳内のワーキングメモリが強化され、頭の疲れがとれ、すっきり冴えわたるからだそうです。

ただ、時間が 30 分以上になると夜と同じような深い眠りに入ってしまうため、目覚めたときに頭がボーっとしてしまうため注意が必要です。

20~30 分後にすっきり目が覚めるためには、覚醒効果のあるコーヒーや緑茶をパワーナップの前に飲むのが良いようです。



世の中の 1 %のショートスリーパーは確かに「選ばれし人々」ですが、ショートスリーパーであるすべての人が質の高い仕事をしているわけではありません。


私たちはそれぞれ持っているもので戦うしかありません。残念ながらショートスリーパーでないとしても、パワーナップを活用するなどして質の高い睡眠をとり、元気に集中して働くことが一番の仕事の秘訣だといえるでしょう。


参考サイト:https://weara.jp/blog/5914/


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著者プロフィール


YOSHINARI KAWAI

2008 年に中国に渡る。四川省成都にて中国語を学び、その後約 10 年に渡り、湖南省、江蘇省でディープな中国文化に触れる。現在はアフリカのガーナ在住、英語と地元の言語トゥイ語と日々格闘中。


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